このエピソードについて
「シミュレーションでは可能だった」。その結果だけで、現実でも同じ判断ができたはずだと言えるのでしょうか。
今回は、「ハドソン川の奇跡」を手がかりに、シミュレーションの条件設定、状況を把握して判断するまでの時間、そして情報の不確かさについて考えます。
事故の後に行われた検証と、その場で判断していた人間の状況は、同じではありません。また、「AIならもっと早く判断できたはず」という考えにも、どの情報を使い、どのような条件を置くのか、という確認が必要です。
AIやシミュレーションの結果を人間の評価に用いるとき、何を確かめるべきなのか。結果の背後にある「前提を読む力」について、AI役との掛け合いでお届けします。
実際の事故調査報告書を参照し、映画の描写と調査結果を区別して扱います。AIが判断を担った場合の議論は、この事故で実証された結論ではなく、仮定上の問いとして取り上げます。
文字で読みたい方へ:この回の内容をnoteにまとめています。
【参考文献・資料】
National Transportation Safety Board(2010)Loss of Thrust in Both Engines After Encountering a Flock of Birds and Subsequent Ditching on the Hudson River, US Airways Flight 1549NTSB/AAR-10/03https://www.ntsb.gov/investigations/accidentreports/reports/aar1003.pdf
NTSB 事故概要 US Airways Flight 1549https://www.ntsb.gov/investigations/Pages/dca09ma026.aspx
【音声クレジット】
AI役の音声には、音声読み上げソフト「音読さん」を使用しています。台本に基づいて作成した音声による掛け合いです。